既にご案内のとおり、椎名つよしは、昨年12月14日に投開票が行われました第47回衆議院総選挙において、27,762票を獲得しましたが、小選挙区選挙においても、比例代表選挙においても落選という結果となりました。

ご期待下さいました皆様方に対しまして、心より感謝を申し上げますとともに、ご期待に応えられず結果を出せなかったことに真摯にお詫びを申し上げます。

次の衆議院選挙がいつになるかはわかりませんが、最長4年です。椎名つよしは、これから国政復帰に向けて、雌伏の時を過ごし、力を溜めて参りたいと思います。常在戦場。いつその時が来てもいいように、準備を怠らないようにしてまいりたいと思います。

まず、再起に向けて最初にやらねばならないことは、自分自身の初当選からの1期2年間の活動や第47回総選挙における落選までの期間について、課題の洗い出しと分析です。

2回目の選挙において、自分自身が訴えた事は、

①    1期2年間の活動実績(多岐にわたる政策課題に対する政策提言、誰よりも多い国会活動量)

②    私にしかできないことの必要性(原発政策の専門性、金融・企業法務の専門性、社会的養護への取り組みなど)

③    日本の未来に対する危機感(高齢化・少子化、産業構造の転換、国際環境の変化による国・公共の役割の再定義の必要性)

④    未来へのビジョンと自分自身の価値観・哲学・国家観

⑤    自分自身の人間性と将来性

しかし、私の言葉は届きませんでした。色々な理由があると思います。今回の選挙の落選の要因には、大きく3つの理由があると思います。(1)外部環境の問題、いわゆる風と呼ばれる政治環境やマスメディアの報道など、(2)内生的事由、すなわち自分自身の事情、(3)競合他者の事情の3点です。

確かに、外部環境、選挙の構図、いわゆる風と呼ばれる政治環境、マスメディアの報道は大きな影響力を持ちます。しかし、強い候補者は、外部環境の大きな変動をものともせず、勝ちきります。2009年に自民党に強い逆風が吹く中で新人として勝ちきった小泉進次郎さん、2012年に民主党に強い逆風が吹く中でも民主党現職として2期目の当選をした玉木雄一郎さん等は典型的な例です。私自身、今回の落選についても、外部環境や競合候補の事情を分析することは必要です(いずれきちんと分析を記します。)が、これを言い訳にしてはならないと思っています。すなわち、内生的落選理由、すなわち自らの足りないところときちんと向き合うことで、自らの成長機会へとつなげていかなければなりません。

この点、第47回衆議院総選挙は、自分自身にとって2回目の選挙です。今回、第三極に逆風が吹く中で、初めて自分の名前で選挙を行ったと思います。これを通じて、実感したのは、選挙は全人格勝負であるということです。国政選挙は国の抱える課題を解決するリーダーを選ぶ選挙です。自分自身の人間性すべてを問われた結果、リーダーとしてまだまだふさわしくないところがあると評価されたということだと思います。

政権のトップに就くことは、先の予見が効かない不透明な中、限られた時間、限られた情報をもとに国家の進むべき方向性への決断を下す、リーダーシップを発揮することです。精神的にタフでなくてはできない仕事です。

落選後に、駅頭で選挙結果のご報告をしていた時に、通りすがりの方から「つよし君じゃなくて、よわし君だったね」、と言われたことがあります。通りすがりの方から、そのようなことを言われたということは、他者から見ても私の未熟さが見えたということなのかもしれません。

不確実な未来を模索しながら限られた情報に基づき、意思決定を行うということは難しいことです。限られた情報の中で、トレードオフを意識をしながら厳しい決断をしていくことの連続によってのみ、人間は成長していくように思います。2013年夏、勤務態度の良好ではなかった政策担当秘書に辞めてもらったことがありました。衆議院議員になって、私は小さいながらも自分自身で人を雇い、事務所を経営してきました。今までの経験である弁護士・経営コンサルタントというのは、個人事業主であり、かつサラリーマンだったと思います。雇主として、人を導き、部下から信頼を勝ち取る、という経営者としての経験を初めてしました。常に試行錯誤の連続でした。勤務態度が良好でない秘書に辞めてもらう事を宣告するにも、秘書の生活の事、家族の事含めて、色々なことを考えました。改善がみられるのではないかという期待をしながら結論を先送りにしたり、話し合いをしてみたりしましたが、失敗に終わりました。私は組織を率いるにはまだまだ未熟であると痛感しました。

2013年末のみんなの党の分裂騒動の時にも同じように厳しい選択を致しました。党首が一議員に対して「何も言わずにやめてくれ」といって離党を促すなど、既に公党としてのガバナンスが効かなくなってきている中で、江田さんが新党を結成するという事が分かった中で、みんなの党の中でお世話になった方々に義理立てをして残るのか、ガバナンスが崩壊している政党を離党し、新たな政党を作っていくのか、厳しい決断を致しました。ご批判も多数いただきましたが、しかし、ガバナンスが崩壊し、政党としての役割を果たしていくことができないみんなの党そのものに未来が無いと考え、離党という決断をしました。いずれも厳しい決断です。決断の連続によってのみ、人間は成長すると思います。私は、まだまだ人間として成長していかなければならないと感じています。これからの雌伏の時の中で、自分自身の生き方の哲学を十分に確立し、それに沿って自分を律していくことが必要だと思っています。

以前、どなたかが、「いい人」と「人のいい人」の違い、ということに言及されていました(リンクが出どころと思われます)。

いい人 人のいい人
信頼できる人 自分の事は後回しにして、相手の面倒を見る
世の中の役に立つ人 信念が無い
思いやりのある人 八方美人
面倒見のいい人 何でも頼まれれば引き受ける
信念のある人 反論しない
智恵があり、それを人のために使える人 他人に誠実な関心を示さない
怒るべき時に本気になって怒ることの出来る人 面倒見はいいが責任感が無い
人の道をわきまえる人 金離れがいい
約束を守る人 本気になって怒れない
陰口をたたかない人 根気がない
あまり自慢をしない人 人に利用されてばかりいる
現実を直視できる人 生き方に対する自分なりの考えがない
  自分自身に対して責任が持てない
  行き当たりばったり、出たとこ勝負が多い
  自分と他人の区別が明確でない
  優柔不断
  相手に対してはいつもいい顔をする
  拒否できない
  意外に約束が守れない

落選後、改めて振り返ると、1期2年の任期中、忙しさを言い訳にしながら、自分自身「人のいい人」になっていた部分があるように思います。私自身、上記の「人のいい人」の指摘が当てはまるように感じるということは、現時点における自らの未熟さを意味するように思います。

しかし、私自身、リーダーとしてのポジションを目指す以上、自分自身の未熟さを克服していかなければならないと感じています。落選を自分自身の未来への糧として、成長をしていくことが重要だと思います。政治家として、というよりも、まずは誰から見ても一見して信頼できる人間にならねばなりません。両親が付けてくれた「毅(つよし)」という名に恥じぬよう、人間として強く優しい人でありたいと思います。

今回の落選は、自分自身が人間として成長するに必要な時間を頂いたと思っています。

今は、まだまだ未熟な人間であり、国を任せるリーダーとしてふさわしくないかもしれませんが、人間として、政治家として一つ一つ成長してまいり、国を任せるリーダーに相応しい力をつけて参りますので、引き続きご支援いただければ大変幸いです。

次回から、一つ一つ落選原因の分析と、自分自身の飛躍に向けての決意を記していきたいと思います。